あるとき、イギリスから日本へ遊びに来た友人がこう尋ねた。
「日本では、小さな子からいい年をした大人まで漫画に夢中になってるよね。どうして?」
私は胸をそらせ、得意気に答えた。
「それはね。君の国に手塚治虫先生がいなかったからだよ」
…これは、日本の漫画文化を語るときによく出る話。もちろん例外はあるだろうけれど、日本ほど漫画が人々の生活に浸透している国はないだろう。世界的な日本ブームのなか、「MANGA」は特に人気があり、あらゆる国で日本の漫画が売られている。なぜこんなにも漫画が人気なのか。漫画のどんなところが人々を夢中にさせるのだろうか。
このコラムでは、「毎日漫画を読んで暮らしたい」と常々考えてきた人間が、漫画についてのあれこれを書いていく。作品そのものを語るというよりも、漫画を取り巻く人々のちょっと笑える行動を「こんなこと、あるある」と思っていただけたら幸いだ。
まず次回から、「大人買いの達成感と後悔」について考えてみよう。