3歳の娘と毎晩一緒に読む絵本が楽しみなワタシ。ママも一緒に心がキュンとしたり、ほんわかする素敵な絵本ワールドへご一緒に。
初版が発行されて今年で30年になるこの絵本は、長い間多くの子どもたちに読みつがれてきた名作。
大きな文字に優しいタッチの絵、たしかにこの本は子どもに向けて書かれたものなのだろうけれど、大人が読んでもじんわりと心に染みる一冊だ。
主人公は100万回死んで、100万回生き返り、100万人の人に愛されてきた「とらねこ」。物語はとらねこの100万回の人生(ネコだから猫生?)を振り返りながら進んでいく。自分が大好きで、自分は誰よりも多くの人に愛されて来たことを自慢げに話すとらねこ。でもひとりとして自分が愛する人に出会えていなかったことには気づくことなく生きていた。だが100万回め人生で1匹のしろねこと出逢い、誰かを愛する幸せ、誰かを失うことの悲しさなどを初めて思い知ることとなり、彼の100万年続いていた人生がやっと完結する、というストーリー。
最初はちょっと生意気なとらねこが、後半にはたくましく、優しく、強いネコに成長し、人生を達観していたような頑な心がほどけていくシーンには思わず涙がほろり。
「絆」というかけがえのないものを、絵本を通して深く感じさせてくれる、そんな一冊だ