トランペットの音は、金色のベルから聴く人の心にまっすぐ届く。そのせいか、トランペットの名曲はどれも作曲者や吹き手の心を強く感じることができ、頭の中に鮮やかなイメージが浮かんでくる。今回は、そんな曲をいくつか紹介しよう。
1)トランペット吹きの子守歌Bugler's Holiday(1949年)
2)トランペット吹きの休日A Trumpeter's Lullaby(1954年)
ともに、L. アンダーソン作
この2曲は、トランペット吹きなら一度はやってみたいと思うもの。前者は優しく温かみのあるソロ・トランペットが魅力的で、後者は3本のトランペットによるメロディの掛け合いが楽しい軽快な曲。後者は運動会でお馴染みだ。
3)展覧会の絵Pictures at an Exhibition(1874年)
M.ムソルグスキー作
作曲家が画家だった亡き友の回顧展を訪れたときに得たインスピレーションを元に作った作品で、本来はピアノ曲である。1922年にラヴェルという作曲家(「ボレロ」で有名)がオーケストラ版に編曲しており、そのとき、最初に流れる「プロムナード」というメロディをソロ・トランペットに吹かせた。プロムナードのメロディは絵から絵へと移動する靴音を表現しているといわれ、トランペットの伸びやかな音はまさにぴったり。
4)ロッキーのテーマGonna Fly Now(1976年)
B.コンティ作
トランペットの音色の特徴を存分にいかした曲。1作目の公開時、アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされた。現在、映画の完結編が公開されているので、再び耳にする機会が多い。最初の数小節を耳にしただけで、「俺はやるぜ!」と思ってしまう。